古都ブログ
知恩院の三門
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知恩院の三門は、1621年、
徳川二代将軍秀忠公の寄進によって建立されました。
高さ24メートル、横幅50メートル、屋根瓦約7万枚という
その構造・規模において、わが国最大級の木造の門で、
外に掲げられている「華頂山」の額の大きさは畳2畳以上です。
知恩院の三門は、悟りに通ずる3つの解脱の境地を表わす「三解脱門」
というところから、“山門”ではなく“三門”と書きます。
三解脱とは、一切を空と観ずる空解脱、
一切に差別相のないことを観ずる無相解脱、
その上でさらに願求の念を捨てる無願解脱のことです。
門の内部は仏堂になっていて、
重要文化財に指定されている仏像が置かれています。
また、壁・天井には天女や飛龍が極彩色で描かれています。
内部は通常非公開ですが、特別公開のときには拝観することができます。
宥清寺
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京都における日蓮門下最初の寺院で、宗門唯一の本山です。
廃寺同然であった宥清寺を開導日扇聖人が学問所として借り受けられ、
根本道場と定められてから宥清寺は急速に興隆いたしました。
非公開ではありますが、日蓮聖人の肖像彫刻としては最古の
1つである木造日蓮坐像があります。
重要文化財としても定められており、大切におまつりされています。
宥清寺は、北野天満宮からも近く、
本堂前のさくら(ソメイヨシノ)は非常にきれいだと、
ひそかに知られている穴場スポットなんですよ。
東寺の蓮
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東寺では、7月中旬から8月上旬にかけて蓮が見頃を迎えています。
仏教の中でよく登場する蓮ですが、
その由来は、仏教の教えの象徴としてとらえられているためです。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」
不浄である泥の中から芽を出し、
真っ直ぐに茎を伸ばして優美な花を咲かせる様子から
俗世の欲にまみれず清らかに生きる
という意味を持ちます。
早朝に花を咲かす蓮は、昼過ぎには花を閉じてしまいます。
東寺の開門時間は早朝5時なので、
美しい蓮をみるには最適なお寺なのです。
蓮の背景には、有名な「五重塔」があり、
国宝とのコラボレーションを楽しむことができます。
鴨川納涼床
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京都の夏の風物詩として親しまれている納涼床。
その始まりは、戦乱の後、豊臣秀吉によって橋の架け替えなどの
鴨川整備が行われたことからでした。
鴨川の河原は、富裕な商人が見物席を設けたり、
茶店ができたりと徐々に賑わいをみせました。
江戸時代には、歓楽街や花街が更に整備され、
鴨川沿いには400軒を超える茶屋があふれ、
張り出し式の床机を並べた「河原の涼み」と呼ばれる文化が生まれました。
明治時代になって、7・8月に納涼床を出すのが定着し、
今では見ることのない、鴨川の両岸に高床式の床が出ていました。
また、三条大橋の下にも河原から張り出した床が出ていたそうです。
現在では、5~9月までの間、納涼床を楽しむことができ、
格式高い老舗の料理店だけでなく、
気軽に入りやすいカジュアルなお店も増えてきています。
みたらし祭
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京都の下鴨神社で毎年7月に行われているみたらし祭。
「足つけ神事」とも言われており、
下鴨神社境内の御手洗池(みたらしいけ)の湧き水に足を膝まで浸して、
罪やけがれを祓って無病息災を祈るお祭りです。
今年は7月19日(金)~28日(日)に開催され、
1年のうちこの期間中だけ御手洗池に入ることができます。
“みたらし”と聞くと、みたらし団子を思い浮かべてしまいますが、
本当にみたらし団子の由来になっているんだとか。
御手洗池は土用の丑の頃になると、地下からの湧水の量が増え、
水泡を発生させるようです。
その泡の見た目を模して、「みたらし団子」が生まれたそうです。
みたらし団子発祥の地ということで、当日は屋台が出ているそうですよ。