古都ブログ
壬生寺の除夜の鐘
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寒波の影響でより一層寒さが厳しくなる京都ですが、
今年も残すところあと3日となりました。
大晦日から元旦にかけて、
全国のお寺では除夜の鐘が鳴り響きます。
除夜の鐘をつく理由は、
人の心にある煩悩(迷い・悩み・苦しみ)を追い払うためと言われています。
仏教では、人には108つの煩悩があると考えられており、
鐘をつくことでその煩悩を取り去り、
くる年はよりよい年であるようにと祈願します。
新選組ゆかりのお寺で有名な壬生寺でも鐘つきが行われます。
壬生寺では、一打に約10人くらいの人で綱を引き鐘をつきます。
嬉しいことに、先着300名様に甘酒の無料接待があるそうですよ。
23:40から鐘つきが始まるそうなので、
ぜひ除夜の鐘で今年1年の煩悩を祓って、
皆様よいお年をお迎えください。
伏見稲荷大社
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伏見稲荷大社は、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本宮です。
稲荷山全体が神社の神域になっており、
隅々まで見学するとちょっとした山登り気分を味わえます。
伏見稲荷大社のシンボルといえば、朱色の鳥居がズラッと並ぶ「千本鳥居」。
千本鳥居のある辺りは神の降臨地である山の入り口にもあたり、
現世から神様のいる幽界へと続く門として多くの鳥居が
建てられたのが始まりとされています。
奉納した理由に関しては、千本鳥居の意味に直接通ずるようで、
なんでも鳥居を献ずることによって、
願いが「通る」という語呂合わせから生まれた信仰だそうです。
ちなみに、千本鳥居といいながら、稲荷山全体の鳥居は1万基ほどあるそうで、
その数は今も増え続けているそうです。
また、歴史があるということで鳥居の劣化も激しく、
1日に3本ほどは新しく建てたり修理しなければならないのだとか。
一度訪れたことがある人も、意味と由来を知ったうえで、
もう一度訪れてみてはいかがでしょうか。
下鴨神社糺の森
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世界遺産に登録されている下鴨神社の境内には、
広さ3万6千坪の太古の自然を遺す「糺の森」が存在しています。
その昔は150万坪という広大な森だったという。
樹齢6百年から2百年の樹木が約6百本にも数えられ、
森林生態学、環境学などの学術分野からも、
たいへん貴重な森とされています。
また、「源氏物語」や「枕草子」にも謳われており、
古くから景観の美しさを愉しむ場としても親しまれてきました。
現在では、イベントの催しなどもされており、
人々の憩いの場として利用されています。
今週末の12月15日(土)、16日(日)には、
糺の森で手作りの雑貨や食べ物のブースが並ぶ
「森の手づくり市」が開催される予定です。
また、同時に森の音楽会も開催されるようで、
さまざまな作家さんやアーティストの方が集う
楽しい2日間になりそうですね。
北野天満宮の南天
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梅と紅葉の名所で有名な北野天満宮ですが、
梅の花が見頃を迎える前に境内のあちらこちらには
南天の真っ赤な実がなりはじめています。
南天は昔から、「難(南)を転(天)じて福をなす」
という意味合いがあり、
縁起の良い木として古くから庭木として親しまれています。
戦国時代には戦の勝利祈願に使われたり、
魔除けや火災よけの効果がある植物として重宝されてきました。
現代でも南天の実を煎じて飲むと咳止めに効果があり、
のど飴の原料として使われていたり、
お正月の飾りや庭木としてもよく目にします。
例年の北野天満宮の南天の実の付き始めは、12月中旬頃から。
そして、見頃が1月上旬から1月下旬となっています。
貴船神社
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京都の中心部から離れ、どこか神聖な雰囲気が漂う貴船。
昔は「気生根」とも書かれており、
その字の通り、エネルギーが生まれる根源の地ということで
パワースポットとして親しまれています。
貴船神社は京都に水の恵みをもたらす川の上流にあたることから、
大昔から水の神様として祀られていました。
境内には、水にちなんで「水占みくじ」というユニークなおみくじがあります。
一見何も書いていない真っ白な紙を水に浮かべると、
文字が浮き出てくるという遊び心のあるおもしろいもので、
観光客にも大人気のおみくじです。
また、毎年紅葉の時期には灯篭のライトアップがされ、
より一層幻想的な雰囲気に包まれます。
叡山電車では11月25日までもみじのライトアップが行われていました。
市原駅~二ノ瀬駅間にある「もみじのトンネル」を通過する際、
電車が徐行運転になり、電車の中から色鮮やかなもみじを楽しむことができます。