古都ブログ
貴船の川床(京都の祭りカレンダー 5月編①)
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「貴船の川床」
毎年蒸し暑くなる頃、京都の貴船町では様々な飲食店で川床が設けられる。
川の流れる音や、涼やかな空間で京懐石やそうめんなどを味わ合うことができます。
真夏の京都市内の平均温度より10度も低いといわれ、
灼熱の暑さから解放されるよう涼みに来る方が沢山います。
貴船の川床は川面からすぐ上に用意されており、
手を伸ばせば水に届きそうでなんとも涼やかです。
岩を打つ水の音や緑に囲まれた空間でくつろぐのが極上の癒しともいえます。
近くには貴船神社など観光スポットもあり観光客も多くみられるため、
川床は予約をするほうがおすすめです。
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日時:例年5月1日~9月30日
場所:貴船町(京都市左京区)
白楽天山(祇園祭・山鉾シリーズ⑪)
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白楽天山(はくらくてんやま)
唐の詩人白楽天と道林禅師の問答場面を表現しているそうです。
松の樹上で座禅して紫の緞子地(どんすじ)の衣を
着ているのが道林禅師です。
白い狩衣を着て立っているのが白楽天で、
唐冠をかぶり手に笏(しゃく)を持っています。
前懸は3枚繋いだものが1枚の前懸になっており、
中の一枚が16世紀にベルギーで作られたゴブラン織です。
胴懸は昭和53年(1978)にフランスから輸入された
17世紀製作のゴブラン織「農民の食事」と
18世紀にベルギーで作られた毛綴織「女狩人」を
掛けて巡行されます。
■白楽天山の山鉾町
京都市下京区室町通綾小路下る白楽天町
綾傘鉾(祇園祭・山鉾シリーズ⑩)
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綾傘鉾(あやかさほこ)
王朝の古式を今に伝える鉾で、鉾は傘の形をしています。
1864年元治の大火で大部分が消失してしまい、
1879年から1884年まで原形の徒歩噺子として
巡行に復活しましたが、
1884年以降は完全に途絶えてしまいました。
しかし、1979年に善長寺町の人たちにより、
約100年ぶりに復興されました。
それ以降、綾傘鉾は毎年山鉾巡行に参加するようになり、
現在では山鉾巡行で最大級の長さを持つ鉾にまでなったのです。
また現在ほとんどが人形となってしまった稚児ですが、
綾傘鉾・長刀鉾の稚児は生き稚児であり、注目されています。
毎年綾傘鉾では保存会から六人の稚児が選ばれ、巡行に参加します。
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■綾傘鉾の鉾町
京都市下京区綾小路通新町東入善長寺町
霰天神山(祇園祭・山鉾シリーズ⑨)
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霰天神山(あられてんじんやま)
永正年間(1504~1520)京都に大火があった際に、
霰が降って鎮火したと言われその時に屋根の上に降ってきた
一寸2分(約3.5センチ)の天神様をお祀りしたのが
山の起こりと言われ、火除け天神とも呼ばれています。
前懸には16世紀にベルギーで織られたタペストリーが用いられ、
古代ギリシャ神話を題材とした長編叙事詩の一部「イーリアス」
の物語が描かれています。
山の上には唐破風春日造の神殿が置かれ天神様がお祀りされています。
■霰天神山の山鉾町
中京区錦小路通室町西入ル天神山町
山伏山(祇園祭・山鉾シリーズ⑧)
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山伏山(やまぶしやま)
山に飾る御神体(人形)が山伏の姿をしているので
由来となったようです。
巡行の数日前から聖護院の山伏達の巡拝と、
八坂神社からの清祓が行われている。
山の歴史は古く、応仁の乱以前にも巡行の記録が
見られているそうです。
山伏山には昔の「菊水鉾」の懸装品が用いられています。
これは応仁の乱の前に戦火や火災で沢山の鉾が被害にあったり消滅したことが原因で
山伏山の隣だった菊水鉾の懸装品だけは残そうとされました。
見送や前懸、水引、飾り房などを山伏山に寄贈され、
菊水鉾の思いを受け継ぐということで、
現在でも「菊水鉾」の飾り房などが山の飾りとされています。
■山伏山の山鉾町
京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町