古都ブログ
高瀬川
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鴨川の分流である高瀬川は江戸時代、
嵯峨の豪商・角倉了以と息子の素庵により開かれた運河です。
京都の中心~伏見間の物資の輸送として使われ、
経済の発展に貢献しただけでなく、
鴨川の氾濫を治める役割も果たしてくれていました。
高瀬川は水深が約30㎝と浅いため、
底が平らな「高瀬舟」と呼ばれる小舟が用いられていました。
「高瀬舟」というと森鴎外の代表作でも有名ですが、
その物語の通り、高瀬川では物資だけではなく、
島流しの罪人や稲荷の初午詣での人々も運んでいました。
およそ300年もの間、
京都・伏見間の水運の大動脈として重宝されていましたが、
現在では輸送の機能は廃止され、穏やかな流れと共に、
四季折々の情景を楽しめるスポットになっています。
弘法市
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世界遺産の東寺の境内で、毎月21日にだけ行われる縁日です。
地元の人からは「弘法さん」と呼ばれ親しまれています。
1200~1300店もの露店が立ち並び、骨董品や古着などの雑貨だけでなく
京野菜やお酒などの食も楽しむことができます。
一般のフリーマーケットとは異なり、業者さんが出店されているので、
専門性とクオリティーが高い品々が多く並んでいる気がします。
毎月約20万人もの人が訪れており、
老若男女様々な人で活気に溢れています。
また、毎月第一日曜日には骨董市(がらくた市)も開催されており、
こちらもたくさんの人で賑わっています。
ぜひ一度足を運ばれてみてはいかがですか?
素敵な掘り出し物が見つかるかも・・・!?
岩上神社
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西陣にある岩上神社では、1.7mほどもある巨石が御神体として祀られています。
霊石がこの地に落ち着くまでに様々な場所を転々としてきた歴史があります。
元々は二条堀川付近の冷泉院の鎮守社にあったといわれています。
その後、徳川家康が二条城を築城する事になり、岩上通六角に遷されたそうです。
更に、中和門院の屋敷の池の畔に遷されると、怪奇な現象が度々起きたと言われています。
子供に化けたり、吼え出したり、すすり泣いたり・・・。
困り果てた女官たちが、僧に相談したところ現在の地に遷されたそうです。
その際に「有乳山 岩上寺」と称されて以降、授乳・子育ての信仰を集め、
地元では「岩上さん」と親しみを込めて呼ばれています。
また、現在までに大火事にあったり、廃寺になったりと
なかなか大変な目にあっている霊石ですが、
昔の姿のまま今も存在しています。