膏薬辻子
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京都の道は碁盤の目のように桝目状の区割りがあることで有名です。
その内部をアクセスする道路があり、袋小路の道を「路地」、
通り抜けることが出来るものを「図子」、あるいは「辻子(ずし)」と呼びます。
その中でも「膏薬辻子」は歴史的な情緒ある景観をとどめる辻子の1つです。
天慶3年(930年)に、天慶の乱により戦死した平将門の首が晒されて以後、
全国で災厄が頻発したそうな・・・
これを鎮めるために、踊念仏で知られる空也上人が道場の一角に塚を建てて、
手厚く平将門の霊を供養した。
いつしか「空也供養の道場」と呼ばれ、これが「クウヤクヨウ」が訛って
「コウヤク」になったといわれています。