菊水の井跡
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室町通を四条通の近くまで来たところ。
室町時代、このあたりには夷をお祀りする社があり
境内に「菊水の井」という名水の井戸がありました。
千利休の師匠、武野紹鴎(たけのじょうおう)が
この名水をこよなく愛し、ここで庵を営んで
お茶を点てるときに使っていたと言われています。
因みに祇園祭の「菊水鉾」もこの井戸から名づけられました。
平成15年まではここに能楽堂があって
井戸も残っていましたが
能楽堂の移転と同時に井戸は無くなり
今はこの石碑だけが立っています。
道を歩いていると何かしら石碑が立っている京都ですが
祇園祭で何度もこの辺りを通っているのに
全然気づきませんでした。
この「菊水」にちなんで作られた
「したたり」 という和菓子もありますよ。
まだ気が早いですが、祇園祭の頃になったら
チェックしてみてくださいね。