ワグネル博士顕彰碑
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岡崎公園の一角に、大きな石碑がひっそりと立っています。
石碑になっているのは「ワグネル博士」。
ワグネル博士はドイツの化学者で、
「ゴットフリード・ワグネル」という名前です。
明治初期、京都は東京遷都で落ち込んでいた時に
何とかして京都に力を持たせようと
日本で最初に化学を学べる場所「舎密局(せいみつきょく)」を作り
ワグネル博士はそこの教師として招かれました。
石鹸、ガラス、飲料の製造など生活に根ざしたものから
陶磁器や京七宝のような伝統産業にまで影響を与えたことから、
「京都の近代工業の祖」と讃えられています。
あの島津製作所の始祖、島津源蔵氏も
ワグネル博士に影響を受けた一人だそうです。
日本の近代化に貢献した外国人の石碑が
こんなところにあったなんて。
ゆっくり歩いてみると色々な発見がありますね。