京都御所の蛤御門
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京都御所の周囲には九つの門があり、蛤御門は西門の1つです。
もともとの正式名称は「新在家御門」ですが、
天明の京都大火において御所が炎上したとき、
滅多に開かなかった新在家御門が開いたというので、
堅く閉じていた口が火にあぶられて開いたことを蛤になぞらえて、
「蛤御門」と呼ばれるようになったと伝えられています。
また、この辺りは1864年に長州藩と会津藩・薩摩藩を中心とする
幕府勢力が激突した場所でもあります。
激戦地の名を取って、「蛤御門の変(禁門の変)」とも呼ばれるこの戦いは、
京都市中の約3万戸が焼かれる市街戦にまで発展しました。
門の梁にはその時に撃たれた弾傷らしき跡が残されています。
自由に見学ができるので、近くにお越しの際は
ぜひ立ち寄られたらいかがでしょうか。