長刀鉾 祇園囃子
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長刀鉾の町会所では、宵山や山鉾巡行に向けて
「コンチキチン」の呼び名で知られるお囃子の練習が行われています。
年中通して練習は行われていますが、特に祇園祭の期間は力を入れており、
7月に入ると連日連夜3時間以上の練習が続きます。
演者は「囃子方」と呼ばれ、
「太鼓」・「笛」・「鉦(かね)」の3つのパートにわかれます。
太鼓が全体の統制をとり、笛は旋律を奏で、鉦はあの独特な音色を響かせます。
太鼓や笛は口伝による伝承の部分が大きく、
鉦のパートを理解していなければ演奏することができません。
そのため、囃子方になる人は10歳ごろから練習を始め、
最初は全員鉦を担当し、およそ15年の経験を積んだ後、
やっと太鼓か笛のパートを担当することができます。
また、長刀鉾のお囃子は約30曲もの曲目があり、
シーンごとに使い分けられます。
曲目も多く、大人数で息の合った演奏をするためには
それ相応の練習と経験が必要なんですね。