知恩院の三門
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知恩院の三門は、1621年、
徳川二代将軍秀忠公の寄進によって建立されました。
高さ24メートル、横幅50メートル、屋根瓦約7万枚という
その構造・規模において、わが国最大級の木造の門で、
外に掲げられている「華頂山」の額の大きさは畳2畳以上です。
知恩院の三門は、悟りに通ずる3つの解脱の境地を表わす「三解脱門」
というところから、“山門”ではなく“三門”と書きます。
三解脱とは、一切を空と観ずる空解脱、
一切に差別相のないことを観ずる無相解脱、
その上でさらに願求の念を捨てる無願解脱のことです。
門の内部は仏堂になっていて、
重要文化財に指定されている仏像が置かれています。
また、壁・天井には天女や飛龍が極彩色で描かれています。
内部は通常非公開ですが、特別公開のときには拝観することができます。