清凉寺
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清涼寺は、東大寺出身の僧侶、奝然(ちょうねん)が
中国(宋)から持ち帰ってきた釈迦像を安置するため、
1016年に奝然の弟子・盛算によって建てられました。
この釈迦如来立像(国宝)は、
胎内に絹製の五臓六腑が入っていたことから
「生身の仏像」とも呼ばれています。
境内にある一切経蔵の中には、
お経が納められている輪蔵という巨大な厨子が安置されています。
輪蔵は、一度回転させるとお釈迦様がお説になった法典を
すべて読んだのと同じ功徳が得られるといわれ、
平安時代から室町時代にかけて盛んに造られました。
現在は非公開となっている寺院が多い中、
清凉寺の輪蔵はなんと実際に回すことができます。
高さが2m近くある巨大なもので、
美しい装飾が施されているのが特徴です。
ぜひ貴重な体験をしに清凉寺に訪れてみてはいかがでしょう。