本教寺
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本教寺は、京都伏見の大手筋商店街にある寺院です。
「大手筋の妙見さん」と呼ばれて地元の人たちから親しまれています。
境内には、徳川家康の次女・篤姫が秀吉より贈られた牡丹が植えられており、
「慶長牡丹の寺」とも呼ばれています。
牡丹は毎年4月中旬頃に美しい花を咲かせてくれます。
また、本教寺は「十二支妙見めぐり」の「午(南)」の寺として信仰を集めています。
「十二支妙見めぐり」というのは、江戸時代中期に、
京都御所の紫宸殿を中心に十二支の方角に、
各々妙見菩薩を祀ったことに始まり、
江戸時代を通してこの十二のお寺を順番に訪問して、
開運や厄除けを祈願することが大いに流行りました。
しかし、明治時代になるとやがて衰退してしまったとか・・・。
昭和61年、京都の日蓮宗のお寺を中心として「洛陽十二支妙見会」が発足し、
再び「十二支妙見めぐり」が復活しました。
現在の12のお寺は、江戸時代とは大半が入れ替わっているようですが、
当時の歴史と伝統を今に伝えようとする試みのようです。