百万遍(京都交差点名・左京区編②)
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「百万遍(ひゃくまんべん)」
京都大学のある京都では有名な交差点ですが、
百万遍という地名ではありません。
実は知恩寺の正式名称が「浄土宗大本山 百萬遍 知恩寺」といい、
この寺がここにあったことからその辺りを「百万遍」と呼ぶようになったそうです。
1331年(鎌倉時代)に地震が原因の病気が流行り、
後醍醐天皇の名を受けて、空圓というお坊さんが弟子たちと一緒に、
7日7夜にわたって大きな数珠を回しながら百万遍(100万回)の念仏を唱えたことが百万遍の由来となっています。
ちなみに「知恩寺」の由来は、今から八百数十年前にさかのぼります。
浄土宗を開いた法然というお坊さんが、神宮寺というお寺に住んで念仏を教えを説いたのが始まりです。
法然が亡くなってから、お弟子さんである源智というお坊さんが、
師匠の恩に報いるため、「恩」を「知」らなければらなないということから「知恩寺」と名付けられたそうです。
現在の百万遍は、京都大学の学生で賑わう活気のある街となっています。
百万遍近隣の建造物
・知恩寺
・京都大学
・吉田神社 等