弁慶石
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源義経に仕えた、豪傑な荒法師として知られる武蔵坊弁慶。
多くの伝説が残され、その1つに“石フェチ”だったと
いわれる弁慶が愛した石、「弁慶石」があります。
高さ1mほどあるその巨石は、
弁慶が子供の頃に住んでいた三条京極から近い、
三条通麩屋町にあるビルの敷地内に存在しています。
弁慶石は、高館(岩手県)にて弁慶が最期を遂げた際、
その弁慶の死を憐れんで、高館へと移されました。
しかし、ある日突然、その石が「三条京極に帰りたい!」と喚きだ
それから高館で原因不明の熱病が蔓延するようになり、
人々は弁慶の祟りだとして、石を京都へ送り返したのです。
石は供養のために誓願寺の庭園に置かれていましたが、
有志により引き取られ、1929年に現在の場所に安置されました
現在、弁慶石は「男の子が触れば力持ちになる」とか、
「火難や病魔から逃れることができる」といった伝承が信じられ、
町の守り神として、親しまれています。