神明神社
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街中にひっそりと佇む白色の鳥居。
神明神社は、かつて榎の大木があり、「榎神明」ともいわれていました。
この社にまつわる面白い言い伝えがあり、
それは「平家物語」の中にも登場しています。
平安時代末期の近衛天皇の時代、
頭は猿、尾は蛇、手足は虎の「鵺」という怪鳥が出没して、
毎夜都を騒がせていました。
弓の名手として知られていた源頼政は、
勅命によってこの鵺退治を命じられます。
頼政は神明神社に参籠して退治の成功を祈願し、
見事この怪物を退治することができました。
頼政は神明神社の御加護に感謝して、
この時に使った弓矢の「鏃(やじり)」2本を奉納しました。
「鏃(やじり)」は今でも9月の第2土曜日とそれに続く日曜日の
祭礼の時に飾られています。