岩上神社
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西陣にある岩上神社では、1.7mほどもある巨石が御神体として祀られています。
霊石がこの地に落ち着くまでに様々な場所を転々としてきた歴史があります。
元々は二条堀川付近の冷泉院の鎮守社にあったといわれています。
その後、徳川家康が二条城を築城する事になり、岩上通六角に遷されたそうです。
更に、中和門院の屋敷の池の畔に遷されると、怪奇な現象が度々起きたと言われています。
子供に化けたり、吼え出したり、すすり泣いたり・・・。
困り果てた女官たちが、僧に相談したところ現在の地に遷されたそうです。
その際に「有乳山 岩上寺」と称されて以降、授乳・子育ての信仰を集め、
地元では「岩上さん」と親しみを込めて呼ばれています。
また、現在までに大火事にあったり、廃寺になったりと
なかなか大変な目にあっている霊石ですが、
昔の姿のまま今も存在しています。